しゅみぶろ

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第一級陸上無線技術士 (一陸技) の試験を受けてきたよ

こんにちは.

今回は第一級陸上無線技術士 (一陸技) という国家試験を受けてきました.

 

陸技とはなんぞやという人もいると思うので簡単に説明すると,

陸上無線の設備なら何でもいじれちゃうよ (てへぺろ)

って感じのやつです.

 

多分このページを見ている人は,どんな勉強したら大丈夫かな?と心配している人もいると思うので,少々ためになる?ことを書きたいと思います.

 

筆者スペック

  • 大学院生 (電気電子系)
  • 大学時代は勉強という勉強をしてこなかった
  • 院試で現大学院に落ちかけた (教授からそっと言われた)
  • スペアナやオシロといった実験機器の使い方は完璧にわかる
  • 研究室は光関連なのでマクスウェル方程式はわかる (無理やり覚えさせられた)

といったくらいのかなり低スぺです笑

 

モチベーション

ja.wikipedia.org

 

  •  就職先で無線を使うので,頑張ったで賞程度の少しのお金が少しもらえる

こんなくそみたいな理由で受験に挑むことにしました.

 

準備

陸技を受けるならばこれを始まらねば何にも始まらないという一冊があります.それがこれ

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陸技の過去問題集


これがないと始まりません!!!

ちなみに僕はこの一冊だけで済ますことができました (受かったとは言っていない)

 

なぜこの一冊で十分かと言うと,

マジで過去問のオンパレード (重要)

だからです.

多分色んなページを見てても,これだけで充分と言っているページだらけだと思いますが,マジでこれだけで十分でした笑

実際,昨日と今日で31年の1月の試験を受けてきましたが,体感90%くらい過去問だった気がします.

 

勉強法

ひたすら解き続けることあるのみです笑

さすがに適当すぎるやろと思いますが本当にそんな感じです.

最初はどのページ見ても解けないんですよ,これがマジで辛い.

本当にこれで受かるんか?って最初は思います.

ところが,4回分くらい解いていくと,何問か解ける問題が出てきます.

これがなんでかと言うと,全く同じ問題,もしくはただの数字替えの問題が出てくるからです.

たった4回分で数問は被っているのです.

なので,ひたすら解いて体が覚えていくのを待つしかないです笑

とは言えども,4科目もあればそれぞれ問題の質が違うので,僕の感覚でそれぞれのどんな勉強が効果的だろうかを書きたいと思います.

無線の基礎

無線の基礎は,割と問題丸暗記で勝負しても十分に点数を取れるかもしれません.

しかし,ちょくちょく数字替えがあったりするので,基本形をしっかり覚えて,どの数字が動いたらこの数字も変化するというのをしっかり頭に叩き込んだ方がいいと思いました.

ただ31年の1月の問題は,数字も記号も全く同じ問題が15問 (僕調べ) も過去10回分から出題されていて,これで75点取れるので,あと適当に数字当てゲームをしていれば充分に合格できます笑

この過去問から出題されることに関しては本当に運なので,運任せにしたくなければ,公式等基礎をしっかり固めていったらいいと思います.

ちなみに大学で勉強する内容と全く同じらしいので,大学生でちゃんと勉強している人は,素の実力でも行けるかもしれません.

工学A

工学Aは計算という計算問題がレーダー方程式の距離を求めるくらいしかないので,本当に暗記勝負だと思います.

ちなみに,過去10回分の過去問の記憶問題をすべて覚えて,計算問題を全部捨てた場合,31年の1月では19問も解けます.

19問は95点に相当するので余裕で合格点 (75点) を超えます.

それゆえに,無線の基礎よりは難易度が低く感じられます (多くのページでもそう言われている).

なので,合格点を取るためだったら記憶ゲーだと思ってください.

心配だったら,計算問題の公式を覚えて,実戦で活かせるように覚えておくのもありかもしれません.

工学B

覚えることが多くてしんどいです笑

公式で求めることができない単純な記憶が多くて脳が破裂しそうになります.

しかも,上の本で勉強しようとすると,『基礎→工学A→工学B』という順番で勉強することになると思うので,脳が瀕死状態になっているところに追い打ちをかけてきます.

ただ,それさえ乗り越えられれば問題ありません.

過去問10回分を2回やれば嫌とでも覚えられるので,心配ないです.

電界強度や真空,同軸線路の特性インピーダンスは100%覚えた方が良いです笑

法規

とりあえず暗記ゲー.

こればっかりは暗記につきます.

ただ,この上の本だけでは詳しい解答が載っていないので,何が正しくて何が正しくないのかが全く分からないと思います.

なので,必要になってくるサイトがこのページ.

ここでは電波法や電波法施行規則,無線施行規則といった,問題に出てくる法律の正しい文章を確認できます.

なので,何が間違いかわからなくなったら,このページで確認することをお勧めします.

総務省のページでもいいんですが,年末年始はページが開けず,試験勉強に対しては使い物にならないので注意した方がいいです.

最新の情報は総務省の方がベストだとは思いますが...

試験当日

人の層は,結構若い人が多い.

ゴリゴリ電電系の試験にも関わらず女性もそこそこいてびっくりしたし,頼もしいなと思った (誰).

試験当日は15分前には会場で着席するように心がけましょう.

というのも,15分前から説明や解答用紙,問題の配布が始まるので,もしそれに間に合わないと心が焦ってしまうかもしれません.

試験時間は2時間30分 (法規だけ2時間) で,開始1時間に途中退出ができるようになります.

工学A, Bは少なかったのですが,基礎と法規は,その退出可能になった瞬間に多くの人が退出するので,終わっていない人は正直焦るかもしれませんが,自分は自分,他人は他人だと思ってしっかり解くようにしましょう.

自己採点

基礎:9.5割

工学A:9.5割

工学B:9割

法規:9.5割

(5ちゃんねる調べ)

個人的見解

勉強をスタートし始めたのは3ヶ月前の10月から.

土日は基本的にこの勉強に時間を割いてました.

僕は妥協をせずに全部満点を取りに行くつもりで,過去問全10回を3周解いて,かかった時間は全部で150時間強だったのですが,僕と同じくらいのスペックでしたらこれくらいで確実に合格できると思います.

時間がなくて取ろうか悩んでる方は,正直過去問1周̟+できなかった問題を確認する程度でも合格点には届くと思います.

一度合格した科目は3年間は試験免除になる制度もあるので,お金が許せばそれもありかもしれません.

あとは,確実に平日に2日間試験が行われるので,必要であれば社会人になる前に取っておきたいとも思いますね.